腕時計マガジンウォッチャ

2017/12/07

Dr.Tの時計修理講座:【第3回】針の取り付け

時計修理

みゆき修理室室長(Dr.T)

こんにちは。ゆめタウンみゆき修理室長のTです。

今回は、針取り付け(秒針)の修理について解説します。

時計は精密機械ですので、ちょっとした衝撃でこのように針が取れてしまうことがあります。下の写真を見てください。

秒針が外れて文字盤上に落ちてしまっていますね。この状態でも、分針や時針は動いていますので、途中に秒針が落ちていたら引っかかってしまってとまったり針が曲がってしまったりするので、早く直すことが必要です。

① まずはムーブメントごとケースから取り出します。

文字盤や針を傷つけてしまわないように注意しながら取り出します。

② 顕微鏡で針の状態を確認します。

顕微鏡の中はこう見えます。ここで針の状態を見極め、交換が必要な場合は交換、加工して取り付ける場合は加工等の判断をします。

③ 針の取り付け

針の取り付け、取り外しに使用する工具です。針と取り付け箇所の太さや、文字盤との距離を考慮し、使う工具を選びます。

文字盤との距離(高さ)に注意しながら慎重に取り付けます。

④ 秒針、分針、時針に接触がないかチェック

顕微鏡で横から見て、針の接触がないかどうかチェックします。

平行に取付するのが理想ですが、文字盤、インデックスの形状等や、針自体の劣化で調整が必要な場合もあります。

⑤ 針ずれがないかチェック

時針、分針、秒針が12時ちょうどで重なるかどうかを確認します。

⑥ 最終チェック

ケースに戻して、針が風防(ガラス)に接触していないか、文字盤、インデックスに接触していないかを最終確認します。

異常なければ終了です。

タイムタイム店頭では、約2週間のお預かりで、3240円~承ります。

(時計の種類、状態により料金が異なります。)

正確なお見積もりは、時計を持ってタイムタイム各店の店頭でお気軽にご相談くださいね。