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2017/10/30

Dr.Tの時計修理講座:【第2回】二重ロックバックルの留め具修理

時計修理

みゆき修理室室長(Dr.T)

こんにちは。ゆめタウンみゆき修理室長のTです。

今回は、スポーツウォッチなどでよくある「二重ロック」バックルの留め具はずれの修理について解説します。

着脱のたびに留め外しするため、劣化しやすい箇所です。そのため、経年劣化による破損は、よくある修理のひとつです。中には、直らないと思って修理せずに放置している方も多いのではないかと思いますが、タイムタイムでは修理を承ることが可能です!

よくお客様からお伺いするのは、

① 他店で修理を依頼したらお断りされた。

② バンド一式交換を案内されて見積もりを取ったところ、かなり高額だったのであきらめた。

などの理由で当社にご相談いただくケースが多いです。

もちろん、スイス製の高級時計などは、純正パーツでの修理をご希望される方も多くいらっしゃいますので、その場合は、当社でもメーカー出しでベルト一式交換のご案内になったり、部品の取り寄せが難しい場合はお断りせざるを得ないこともあります。

そのため、ここでご紹介する方法は、代替パーツでの修理をご了承いただける方のみへのご案内になることをまずご承知いただければと思います。

まず、基本的なことですが、二重ロックは何のためについているのか・・・?

答えは簡単。何かの衝撃で留具が外れるのを防ぐためにあるパーツです。主に、強い衝撃が加わることが想定されるスポーツタイプの時計についている場合が多いですね。着脱のたびに留め外しされ、さらに衝撃の際には大きな負荷がかかるため、破損しやすい箇所と言えます。

では、修理の手順を見ていきましょう。

修理に持ち込まれたときは、こんな状態です。

ピンが緩んで外れてしまっていますね。

①まず、ピンの長さ、太さ等サイズを見極めます。

このような汎用パーツの中から、一番近いサイズのものを選定します。汎用パーツで合わない場合は製作も可能です。

ピンは、このように2つのパーツで構成され、かしめて留める構造になっています。

②ハンマーでたたいて一気に圧入し、取り付けます。

パーツの選定をし、使うサイズが決まったら、長いほうのパーツを取り付け口に差し込んで、短いほうのパーツをハンマーでたたいて一気に圧入し、取り付けます。

強く圧入しすぎると、開閉時の動きが悪くなり、弱すぎると再度外れる可能性が高まるため、経験がないとたたく加減が難しいです。ここの調節が、腕の見せ所ですね!

これで完成です!(ごめんなさい、完成写真を撮り忘れました・・・)

違う時計ですがちゃんと取付できたらこんな感じに仕上がります。

タイムタイム店頭では、約2週間のお預かりで、3240円~承ります。

(時計の種類、状態により料金が異なります。)

正確なお見積もりは、時計を持ってタイムタイム各店の店頭でご相談くださいね。